杭州 -Hangzhou-
来自:内藤 卓郎 更新日期:2019/9/19 点击量: 5457
サマープログラム開始から3度目の週末、若干ストレスフルな生活拠点のドミトリーや喧騒で刺激的な上海から抜け出したくなって、のんびりした週末を過ごすため往路の高速鉄道とホテルだけを事前に予約して杭州・西湖へ行きました。 結果的な旅程は次の通り。 土曜日 朝:上海虹桥站→杭州东站 移動(高速鉄道) 昼:Raffless City Hangzhou→杭州威廉的太妃糖酒店 チェックイン 夕方:中国美術学院象山校区→杭州威廉的太妃糖酒店 宿泊 日曜日 杭州植物園 杭州东站→上海虹桥站 移動(高速鉄道) Raffless City Hangzhou /UNStudio
https://www.archdaily.com/879869/raffles-city-hangzhou-unstudio
低層部の六角形の金属パネルや日除けのためのフィン。魚や河川といった浙江省らしい自然の要素を連想させます。眺望や日射量など環境から建物・表皮の形態生成や寸法変化が決定される点に好感が持てます。
西湖の北西に、民宿が建ち並ぶ民宿街のようなエリアがあります。今回はそのエリア内のホテルを選択しました。
小さくて、cozyという言葉がぴったりな部屋でした。
2年ぶりの訪問です!今回は夕暮れ時を狙って行ってみました。浙江省の自然環境の一部として建物が配置される校区内は山水の世界のような美しさがあり、心が浄化されます。レンガ積みや屋根に並べられた瓦、コンクリートの打ち継ぎ箇所など人間の手仕事を感じさせる要素が散りばめられていたり、これらに植物が根付いて築20年程度の建物としては驚異的に自然に溶け込んでいたりと、建築家の強烈な意識が独特な環境を生み出してしまった様子を建物を通じて感じ取ることができます。
これらの建物群は技術的に建築を進歩させたわけではなく、むしろ技術によって解決できたかもしれない多くの問題を抱える建物群でしょう。採光や湿度の問題などはよく指摘されています。ただし、人間がどのようにして建物を建設していたのか・不完全な環境の中で人間がどのように工夫して生活していたのか等を示すことができる、十分遺跡に成り得るという点で、これは建築に貢献しているのだと思います。
民泊街には飲食店も豊富に建ち並んでおり、夜遅くまで賑わっていました。夜風が涼しくて、せっかくの週末なのでテラス席で夜食を食べることにしました。
ここでは、西湖周辺の保護された自然環境の中をのんびり散歩できます。
体長1m級の鯉がたくさんいる池です。彼らは何歳なんでしょうか・・・ |